国立大学法人東北大学と共同研究を開始

バイオソノ株式会社は音響情報処理を専門とする国立大学法人東北大学工学研究科長 工学部長 伊藤彰則教授と「少量データによる半教師あり学習を活用した音響AIモデルの開発」を開始しました。
この共同研究で開発する半教師有り学習の導入によって、
【1】大量取得した高齢者の生体音(以下「生データ」と言う。)を教師データに効率的に転換し、AI学習速度を高めることを可能にする。
【2】生データ測定時に混入する環境音などに起因する判別不可という判定結果をアノテーション手前工程で除外することを可能にする。
【3】取得した生データに対する言語聴覚士(以下「ST」と言う。)によるアノテーションの業務負担を軽減し、AI判定における正常・異常の自動判別精度向上を可能にする。
これらを目的として、AI解析技術及び音響信号処理を活用したノイズ除去手法を新たに開発し、より実用的な音響分析AIモデルの実用化を目指してまいります。
この共同研究による成果を弊社デジタル・ヘルスケア・プロダクトである「食通(以下「本プロダクト」と言う。)」に応用することにより、高齢者の誤嚥性肺炎に繋がる喉の食物残差の有無の判別、すなわち高齢者の食事前後における生体音による正常/異常判別を高精度に実現することが可能となり、その精度は従来のSTによる嚥下内視鏡検査と同等以上になることが見込まれます。
また、本プロダクトを継続利用することにより、高齢者介護施設における食形態の改善、これまで食物残渣に起因する入院率減少に伴う高齢者介護施設の経営安定にも大きく貢献することが期待されます。
なお、今回の共同研究の実施に伴い、経済産業省が定める大学発ベンチャー(共同研究ベンチャー区分)の要件を満たすことになり、弊社は東北大学発ベンチャーとして位置づけられます。(今後「大学発ベンチャーデータベース」に掲載予定。)
大学発ベンチャーデータベース(METI/経済産業省)
